【ビジネス英会話Tips103 会社の役職・肩書の英語表現】
うおおおーーー!!外資系の連中どいつもこいつもワケ分からん肩書しやがってこのヤロー!! Sales Manager浅田さん
きっと、存在が意味不明な貴方に言われたくはないでしょうきっと Diana
確かに、外資系企業では、役職の名称が独特で、英語の役職名が、日本企業のどの役職に該当するのか、分かりづらいことは多いですね。
そこで今回の記事では、主要な肩書の英語での表現方法を勉強していきましょう!
Tak石河
まず、経営権の有無を見分けよう!
まず、コツとしては、経営権を持っているか否かを、chiefやexecutiveの単語の有無を見て判断してみよう! アメリカ人同僚 盟友Liam
ここのポイントは、経営権を持っている(会社を運営している)側か、経営権を有しておらず、会社に勤めている側か、ということですね。
例外もあるんですけど、このchiefやexecutiveが肩書についていれば、経営権を有することが判別できます。
Tak石河
俺はchief executive officer兼Sales managerだぜ!!
こういう怪しいオッサンがいるってことね Diana
では順に、会社の役職の英語での呼び方を見ていこう! アメリカ人同僚 盟友Liam 以下が会社の組織図の一例だね!ここでは、株主と監査役は省いて、以下取締役会から呼び方を見てみよう! アメリカ人同僚 盟友Liam executiveとdirectorがキーワードになる。ここでdirectorとは、広い意味で「指示する人」を表現し、企業におけるdirectorは「取締役」を意味するね。 アメリカ人同僚 盟友Liam その人たちの集まり=「取締役会」が、board of directorsになるわけね! Diana (Liamは取締役員だ。) 他にも、代表取締役、専務取締役、常務取締役などは、以下のように表現できる。 アメリカ人同僚 盟友Liam では次に、このBoard of Directorsに入ってくることの多い、会長、副会長の呼称を見ていきましょう。(もちろん、社長や部長がこのBoard of Directorsに入ってくることも多く、その場合は取締役員との兼務になります) Tak石河 (浅田さんは会長だ。)これで分かる!会社の役職の英語名
取締役(executive, director)
会長(chairperson)
俺はとうとうchairperson(会長)の域まで上り詰めたぜ…。 まだ妄想が止まらない浅田さん
このオッサンが会長になんてなったら会社も倒産だわ Diana
正しくはこちら!
Tak石河
- Liam is the Chairperson (of the board of directors).
- Liam is the Chairperson of the company.
(Liamは(取締役員兼)会長だ。)
…って、会長がLiamになってるじゃねえか!! Sales Manager浅田さん
いいじゃない。異議ナシ! Diana
副会長(Vice-Chairperson)
(Liamは副会長だ。)
これは、vice(副)を付けることで表現できますね。 Tak石河
辞書では、the Acting-Chairpersonという単語が出てくるけど、これはあんまり使わないね。副会長が出張・病欠の際の、臨時副会長の意味でならよく使われているんだけどね。 アメリカ人同僚 盟友Liam
- Liam is the Acting-Chairperson.
(Liamは臨時副会長だ。)
社長(CEO / Company president)
(Liamは社長だ。)
え?俺、会長兼社長のはずだけど? Sales Manager浅田さん
アンタはもうちょっと後の方で出てくるから引っ込んでいなさい Diana
ここで、officerとは会社経営のための執行役を指すね。 アメリカ人同僚 盟友Liam
- chief executive officer(最高経営責任者、CEO)→日本企業で言うところの社長
- chief operating officer(最高執行責任者、COO)→日本企業で言うところの営業本部長
- chief financial officer(最高財務責任者、CFO)→日本企業で言うところの財務本部長
最近は、以下のような役職も出てきましたね。 Tak石河
個人的には、アメリカではCEO, Chief Executive (Officer)が、日本企業ではthe Presidentがよく使われる印象がありますね。 Tak石河
うーん、色々ごちゃごちゃしてて難しいわね…。 Diana
副社長 (Executive Vice President)
(Liamは副社長だ。)
実は、意外と副社長を英訳するのは難しいんですが、冒頭で述べた通り、executiveを付けることで経営権があることを示し、表現できます。 アメリカ人同僚 盟友Liam
ちなみにやたらと目にするvice presidentって?
vice presidentって、副社長っていう意味じゃねーのか? Sales Manager浅田さん
実は、vice presidentっていうのは曲者で、実はあんまり偉くないことが多いんだ。言い換えると、経営権を持った役職ではないことが多いね。経験上、vice presidentは、日本の企業で言うところの部長クラスから、あるチームのリーダー(主任~係長クラス)までかなりの差がある。 アメリカ人同僚 盟友Liam
日本の会社では、社長=presidentとしている所が多いので、そういう場合はvice presidentでもいいですが、ここでも「経営権のある」という意味で、executiveを付けてexecutive vice presidentといった言い方がより良いと思いますね。 Tak石河
部長 (General Manager / Senior Manager)
これは簡単だな。俺様のようにmanagerが付けば楽勝だぜ!! Sales Manager浅田さん
いや実はそうとも限らないんですよ。managerは幅の広い単語で、「何かを管理する人」なので、ぶっちゃけ、対象により、日本企業で言うところの部長にも課長にもにも係長にもあてはまる可能性があるんですよ。 Tak石河
さらに、海外企業では、入社一年目からmanagerの肩書があるようなケースもあるくらいだしね。
なので、部長といいたい場合は、senior managerとseniorを付けるか、general manager(よくGMと略される)とするか、又は何のmanagerなのかを明記すると、分かりやすくなるね。
アメリカ人同僚 盟友Liam
(Benは部長だ。) (Benは営業部長だ。)
課長 (Manager / Division Manager)
辞書では、section chiefとか出てくるみたいだけど…? Diana
うーん、sectionchiefは、実際にはあまり聞かないんですよね。これはmanagerになると思います。また、敢えて「課」を訳すなら、sectionよりもdivisionの方が一般的なので、division managerといった所ですね。 Tak石河
(Benは(営業)マネージャーだ。)
なので、Ben is a Sales manager.といった場合には、sales部門が課であるか部であるかによって、営業課長か営業部長かが変わってくるね。 アメリカ人同僚 盟友Liam
係長 (Assistant Manager)
これは、前述の通り、managerに含まれる可能性があるのですが、日本の係長の意味合いからすると、assistant managerがしっくりくる英訳ですね。 Tak石河
(浅田さんは営業係長です。)
ちょっと待て!!俺はmanagerだ!!部長にしろ!! 係長に降格された浅田さん
うん?いや合ってるっぽいしそれでいいぞ Manager Ben
一般社員 (Staff)
辞書だとworkerという単語が出てくるけど、これは「現場の作業員」という意味合いが強いから、通常の、役職無しの一般会社員はstaffが適切だね。 アメリカ人同僚 盟友Liam
ちなみに、staffは集合的に、単数・複数同形の単数扱いなので気を付けましょう!(staffsと複数形にしてしまう間違い、かなり多いです!)一般社員は、次のように表現するのがいいですね。 Tak石河
(浅田さんは一般社員だ。)
貴様ら、俺の地位を勝手に格下げするな! いつの間にか一般社員に格下げされた浅田さん
派遣社員 (Temp)
これは、temp又はtemp staffがピッタリきますね。 Tak石河
(浅田さんは派遣社員だ。)
浅田サン。貴方は今日限りで派遣切りデス。とっとと失せろコノヤロウ!! Manager Ben
うおおおおーーー!絶対起業して貴様らを見返してやるぜ!! 派遣切りに遭った浅田さん
如何だったでしょうか?
英語では一見ややこしい役職名でも、組織図と照らし合わせながら見ていくと、徐々に分かってくるのでは?と思います。
個人的には、一番のポイントは、chiefやexecutiveが肩書についているか=経営権を有しているか否か、を見極める所だと思います。
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誰が何と言おうと俺はスーパーエクゼクティブ会長兼CEOだぜ!!
Sales Manager浅田さん
こういう怪しい輩もいるので気をつけましょう! Tak石河