【「技術力に差がある」という文言の英訳の考え方-There is a difference between…で表現はOKですか?】
さて、皆さんお待ちかね、本ブログでも上級者向けの真面目なコーナー、皆さんのビジネス英語でのお悩みを事例別に解決!【ビジネス英語コンサルティング】のお時間です! Tak石河
え?こんなアイキャッチ画像出ている時点で既に18禁コーナーと成り果てているのは気のせいかしら? Diana
俺は大真面目に’I feel hard!’(浅田さん訳:俺は(仕事が)きついぜ!頑張りどころだぜ!)って言ったのに、爆笑する奴らが悪いんだぜ! 本コーナーではほぼ出番がない浅田さん
‘I feel hard!’がどういう意味になるかは、上の記事をポチっとみてみてくださいね! Tak石河
さて、それでは、今日のお題にいってみよう! アメリカ人同僚 盟友Liam
「AとBに差がある」はThere is a difference between…でOKかの問題
元の日本語が長いので、「一部を切り取った感」があるのはどうかご容赦下さい(汗) Tak石河
ていうか、日本のネットワークはすごいわよ?別にヨーロッパと比べて劣ってるとは思わないけど。 Diana
本当は、日本ではなく某国だったんですが、色々問題ありまして…。あと、最近は著作権の問題もあるので、こういうケーススタディーをブログ記事にするのは大変なんですよ(切実) Tak石河
大人の事情ね Diana
では、添削前の元の回答例を、どうやっていけば改善できるかを見てみよう! アメリカ人同僚 盟友Liam
改善ポイント(1)There is 構文の多用は極力なくしていこう!
以前の記事にも書きましたが、there is構文を多用すると文章が冗長になります。今回の回答例では、there isが2回も出てきているので、せめて1回に抑えておきましょう。 Tak石河
日本人は結構There is構文は好きな人が多いような気がするわ。 Diana
そうですね。ただ日本の学校教育では、「…がある」という例文を’There is…’で表現している文例が沢山出てくるので、仕方がないことかと思います。実際、There isが出てきた文章を見ると、日本人が書いた英文の場合がかなり多いです。
実は、英文を書くにあたって、there is構文を使わないと英訳できないことは、一部の文学的な表現を除いて、ほとんどありません。一朝一夕には難しいですが、there is構文を減らしていく努力をしていくと、英語の表現力がぐっと上がりますよ。
Tak石河
ここでは、最初のthere isをThoughの逆接にするのが適切だね。そうすると、後ろのbutも消すことができる。
アメリカ人同僚 盟友Liam
改善ポイント(2)英語での比較の表現は、比較対象をキッチリと!!
there is a big difference between Japan and the western countriesの所は、一見問題がなさそうだけど… Diana
これだと、「日本とヨーロッパ諸国に大きな差がある」となって、何の差なのか分からないんだ。英語は比較に厳しくて、比較の対象を揃えることが重要なんだ。ここでは、大きな差があるのは、「日本のネットワーク」と「ヨーロッパ諸国のネットワーク」だね。これは面倒でも、しっかりと書く必要があるよ。 アメリカ人同僚 盟友Liam
会話だと、極端な話’There is a big ddifference.’といっても、文脈上分かるんですが、書き言葉ではきっちりとしておく必要がありますね。 Tak石河
後は、技術的な差なのでtechnological differenceとしようか。これらを修正すると、次のようになるね。 アメリカ人同僚 盟友Liam
改善ポイント(3)前置詞の連続使用を避けよう
英文を書いていると、前置詞を連続で出てきて困ることってないですか? Tak石河
あるある!「…の…の」って続いて、in…in…とか、of…of…とか続いて、読みにくいやつね。 Diana
その通りで、同じ前置詞が続くと英文は極端に読みづらくなるんだ。今回は読みづらさは大きくはないけど、in the second-generation network in Japanとinが2回続くから、ここはin the Japanese second-generation networkにしようか。 アメリカ人同僚 盟友Liam
以上の3点を踏まえると、以下のようになります! Tak石河
より上級の英文を書くために、日本文の意味をよく考え、語彙を使いこなそう
さて、ここからは、より英文を洗練させるためのコツをご紹介しましょう。ポイントは、日本語の意味をよーく考えるということですね。 Tak石河
ここでは、単に技術的な差があるだけではなく、未だに(still)技術的な差が大きいニュアンスが読み取れますね。 Tak石河
後は、technological differenceよりも、technological gapとする方が、技術格差という意味がバッチリ表現できる。 アメリカ人同僚 盟友Liam
また、though節をdespite句に変えることで、以下のような表現もできるね。以下では、The technological gap…remain significant.という工夫にも着目してほしい。 アメリカ人同僚 盟友Liam
そして、元の日本文をもっとよーく見てみると、技術の差が大きいということは、要は「日本はヨーロッパ諸国と比べて未だに技術的に遅れている」ということが表現したいことが分かります。 Tak石河
そこで、lag behind…(…に遅れている)という表現を使うことで、とても簡潔に、ピンポイントに表現できるんだ。以下、最後の解答例を見てみよう! アメリカ人同僚 盟友Liam
へー。lag behindって、使ったことなかったわ。 Diana
確かに、洗練された英文を書くには、語彙力が要りますね。でもこのlag、時々使いますよ。例えば、Dianaがオランダ⇔日本を行き来する時に味わう「時差ボケ」って英語では… Tak石河
jet lag(時差ボケ)ね! Diana
当ブログの提供しているビジネス英語プレミアムコンサルティングでは、このような細かい所まで行き届いたアドバイスが可能です。ビジネス英語でお困りの方は、是非お気軽にご相談下さいね! Tak石河