【ビジネス英会話Tips① ビジネス英会話での自己紹介のコツ】
英語での自己紹介は、色々な方法があると思いますが、ビジネス英会話で効果的な自己紹介について考察してみます。以下、石河(※Takは石河の英語でのニックネームです)と、アメリカ人同僚のKenとの自己紹介の場面です。
(例① あまり印象に残らないと思われる自己紹介)
Tak: ‘Hi. My name is Ishikawa.’
Mark: ‘Is that your first name?’
Tak:No. ‘It’s my last name.’
Mark: ‘I see. It’s a pleasure to meet you, Mr. Ishikawa.’
(例② 改善した自己紹介)
Tak: ‘Hi. I am Takashi Ishikawa. Please call me Tak. It’s a pleasure to meet you.’(shaking hands)
Ken: ‘It’s a pleasure to meet you, too. I am Ken Newman. please call me Ken.’
Tak: ‘Let me introduce myself. I work for XXX corp. It’s a manufacturer of electrical goods. We produce various kinds of electronics such as TVs, PCs, solar panels and so on. What line of business are you involved in?’
Mark: ‘I am a financial consultant and…’
私が大事にしているポイントは主に3つです(これは、日常会話ではなく、ビジネス英会話を念頭に置いていることを了承下さい)。
(1) 自分のニックネーム(なるべく簡単なもの!)をあらかじめ用意しておく。
これは、日本人の名前は、外国人にとってはとにかく発音しづらく、覚えにくいからです。石河の場合、名前がTakashiなので、Ta-Ka-Shiと三音節になります。これは、外国人の方にとっては大変難儀です。
なので、石河の場合は、最初の三文字をとってTakにしました。これなら一音節で覚えやすいし発音もしやすい。長くても二音節までの方が良いですね。
※ちなみに。ニックネームの落とし穴として、作ったニックネームが、現地の言葉では「変な意味」になっていないか、チェックしておくと良いです。私の場合、Takは、(会社の本社がある)オランダでは「木の枝」といった意味になるそうです。まあ、別に悪い意味ではないのでこれに選びましたが。
また、相手の名前も、一瞬で喋られるので、忘れずに覚えておきましょう。日本人のように、仰々しい名刺交換(海外では、日本的名刺交換はquirkyな(風変わりな)card gameと言われているらしい)はほとんどありません。万一、名前を聞き逃したら、
‘Sorry, could you please say your name again?’
又は、
‘Could you please jot down your name?’
といって、相手の名前のスペルを書いてもらいましょう。
※jot down…~を(さらさらと)手早くメモする、の意味。write downよりも、走り書きの意味合いが強いです。
(2) 自分の仕事内容について、簡単な言葉で説明する。
ここは色んな方法があると思いますが、石河は「会社名+簡単な業務(可能であれば職務も)内容」を述べています。ここのポイントは「極力簡単・簡潔に」説明する事。つい、自分の専門領域だと人は沢山しゃべってしまいがちですが、専門外の相手には難しい話になるので、簡単な言葉で説明するのが良いでしょう。
(3)相手の仕事内容についても聞いておく。
相手の仕事についても情報を得ておくと、今後、仕事でかかわった時に、お互いのことが予め分かっていて楽です。
この場合、’What do you do?’ ‘What is your job/occupation?’(あなたの職業は何ですか?)という直接的な表現よりも、
‘What line of business are you involved in?’ (どういったお仕事をなさっているのですか?)といった、幅広い表現の方が好ましいです。
ちなみに…ここまで語っておいて何ですが。
実際のビジネス英会話での現場では、なるべく自己アピールをしつつも、その時々(場面や社風)に合わせたものが良いと思います。ちなみに、石河はカルチャーショックだったのは、今の外資系企業での挨拶の仕方でした。
Ken: ‘Ken. (shaking hands) You?’
この場合、’(I am) Ken. And what your name?’を極限まで短くしたものですが、これには驚きました。この場合、TakとKenは同じグループ会社に属している(初対面だが、広い意味で身内)という設定だったので、長々と自己紹介するよりもスピード重視、ということだと思いますが、それにしても短い自己紹介です。